YPM020 「ニューオリンズ ニューオリンズ」

ストライドピアノとニューオリンズドラムの迫力、古いジャズを現代のDSD録音により
リアルでハイクオリティーな音でお聴き下さい。

@ ステレオ誌面4月号に推薦盤として掲載されました。
@ CDジャーナル誌で星印の一押し推薦盤になっております。ココでチェック
@ オーディオアクセサリー誌に評論家推薦盤で掲載。ココでチェック
@ オーディオベーシック誌に評論家推薦盤で掲載。ココでチェック
@ 無線と実験誌に評論家推薦盤で掲載。ココでチェック
@ 「ブルース&ソウル・レコーズ」にもコメントが掲載されてます。スカンクさんありがとう。




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クラリネット山本太郎 /ピアノ 小林創 /ドラム 東城弘志

録音について
今回の録音コンセプトは、生のライブ感!!新鮮な音!!
作った音ではなくて。本当の楽器の音を再現しました。
ゆえにイコライザーやリバーブも一切なしです。
2本のマイクのみで 録音されています。
生の本物の楽器の音の質を知ってる方なら他の録音とは違う事を解っていただけると思います。

一本は、ピアノの近く
一本は、ドラムの近く
クラリネットは、その間で演奏しています。
クラリネットの吹く位置や向きにより、音の出方が変わるのが分かります。
二つのスピーカーの間で聴く位置が非常にシビアに決まってきます。
絶妙の位置がありますので聴きながら試してみてください。


試聴 MP3でもリアルな音を体験出来ます。



「大好きな街への恩返しとして、僕はニューオリンズ・ジャズを続けます」東城弘志
僕が初めてニューオリンズの街に降り立ったのは2001年の3月のことでした。 時期の割に空気が生暖かく、賑やかなんだけどどこか寂しい街、 それが最初の印象でした。 1800年初頭までフランス領だったこの街は、古くからアフリカ・ 南米・ヨーロッパ等の文化が融合し、独特の遺産を創り出してきました。 代表的のものでは「音楽」 アフリカの打楽器アンサンブル、南米のラテンリズム、クラシック、ブルースなど それぞれのエッセンスを微妙に取り入れた新しい音楽ーーー「ジャズ」はこの街から飛び立ち、 時代と共に音楽家達が現代の形に創り上げて来た、20世紀最大の文化遺産と言えます。  ところがこの街を離れずに育ったジャズもあります。 それが「ニューオリンズ・ジャズ」 僕はこの「ニューオリンズ・ジャズ」の世界に入ってまもなく大きな壁にぶち当たりました。 もうこの音楽をやめてしまおうか、そう悩んでいたとき、初めて来たニューオリンズの街は助けてくれたんです。  名前も知らないミュージシャン達の演奏、黒人街でのパレードで体全体で浴びるリズム・・・ ・・・彼らが僕を励ましてくれている、そんな気がしたのです。 もしかしたら、僕なんかよりももっと大変な生活をしてるかもしれない、 そんな彼らが音楽で励ましてくれている・・・そんな風に聞こえたのです。  日本に帰って来てからも街の様子が浮かんでは消え、悩みを忘れるほど元気になり、 彼らのリズムを勉強し直しました。驚かされるのが、ニューオリンズのミュージシャン達の柔軟さ。 彼らは古き祖先の音楽を大切にし、それに新しいスタイルをどんどん取り入れていって、 自分達の音楽を「進化」させているのです。  音楽学校などで学んだ若いミュージシャン達が素晴らしい演奏を聞かせると 刺激を受けた年配のミュージシャン達が負けじと追いかけていく。  毎年訪れてはそんな「進化」を楽しんでた時、悲劇は起こりました。 2005年8月、9月と2度にわたるハリケーンの被害により、ニューオリンズの街は壊滅状態に 陥ってしまったのです。 日本で復興援助活動をしながらも、恩ある街に何もしてあげられない自分に苛立ちを感じ、 2007年の4月に再び訪れました。  建物の廃墟が並ぶ居住区、荒れ果てて修繕も見られない地域・・・ その変わり果てた街並みはあまりにもショックで、ただただ呆然と立ちつく すしかありませんでした。  帰国前夜に、偶然ライブハウスで、以前お世話になったミュージシャンに再会しました。 僕の暗い表情を読み取ったのか、別れ際、彼は言いました。 「ヒロシ、大丈夫だ!・・・頑張れ!」  被害に遭った彼が逆に僕を励ましてくれたのです。 本当は僕の方から、頑張って、と言わなければならないのに・・・涙が出ました。  その時、思いました。  この街の復興のために、自分がしなければならないこと・・・ それはこの街に来て学んだ音楽を伝え広めること、 お互いに励まし合いながら、この音楽を続けること、ではないだろうか、と。 頑張ろう、彼らに負けないように。 このCDを聴いて、少しでもニューオリンズの街の雰囲気を感じて頂ければ、 きっと、復興への大きな力になるはずです。 「大好きな街への恩返しとして、僕はニューオリンズ・ジャズを続けます」



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